持ち歩き防災グッズの中で本当に必要なもの(持論という名の雑感)

2024.01.12 (Fri.) 19h57

小学生の頃、父とよく遠くまで旅行した。
そして中2の時には既に一人で200kmも離れた先生のご自宅へレッスンに月2回通っていた。
節約のために在来線のみ利用し、片道5時間近く要した。朝7時に家を出て、到着するのは11:45だ。
帰りは自分でルートを見つけてわざと遠回りしたり、途中駅で降りて街を探索するのが日課だった。
3.11では楽器を持ったまま10日間帰宅できなかった。
こういった人生経験?からか、持ち歩く防災グッズ(EDCサバイバルギア)を日々見直してきた。

結局のところ、必要な物は大事な順に、知恵、知識、情報、フラッシュライト、水、火起こしの道具、マルチツール(法律の問題があるが、本来の理想を言えば固定刃ナイフ)である。加えるとすれば携帯ラジオ。これらを使いこなすことで状況判断および行動するorしない意思決定と、最低限の実行が可能となる。ヒトは暗闇では行動不能だし、少々の明かりがあっても暗順応が遅い。ヒトは空腹より脱水症状のほうが遥かに早く、深刻。

本来はテントや寝袋、調理器具も持ち歩くべきである。。文明社会での日常生活という優先事項が制約になるから混迷を極めているが、本来はもっとシンプルなはず。。現代は、便利な社会(言い換えると他人任せ社会)の信頼性が見かけ上向上しそれが当たり前となった結果、人としての権利や自由が奪われがちになった。こうした世の中は災害に弱い。便利社会を基準としたインフラ設備や、法律が仇となり、糸通しのような細やかさと繊細さ、より高度な知恵と知識が否応なく求められる。


観察・状況判断・意思決定・行動。いわゆるOODAループという理論であるが、アメリカでは元々Situational Awarenessという概念の中でもこれが広く知られている。護身および災害対策で有用なので、僕は昔から演奏はもとより旅行の荷物を考えたり、自宅の防災対策などで役に立てている。しかし、OODAループはもとより、Situational Awarenessに至っては日本では殆ど知られていないし、災害・防犯対策でこの理論が話題になるのを聞いた事がない。日本は、「体系立てられた理論や知識」が広まる様子が一向にない。これは正直、クラシック音楽の世界でも言える事だ。。
正解の理論というものはなく、目的や条件などによって変わるものです。だからこそ世の中には色んなセオリーがあるべきだし、それらを検証することで意外な共通点が見出されたりと建設的な思考が生み出されるのだ。

インターネットも電気も需要が急上昇するとパンクするが、ラジオは受信のみ(パッシブ)であるから関係ないし、最寄りの電波塔が破壊されない限り、大変遠くまで電波が届く。これもやはり他人任せだが...

なんにせよ、堅牢なフラッシュライトだけは常に肌身離さず持つこと。バッグが常に手元にあると思ったら大間違いだ。

ホリガー指揮 札響10月定期(2023年)

2023.10.13 (Fri.) 20h02

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札響定期のロビーコンサートにてバルトークの無伴奏ソナタを演奏しました。帰り際に多くの方からお声をかけて頂きとても嬉しかったです(なんと札幌駅でも!)。そして団員の方々から本当に温かい言葉をたくさんかけて頂けて充実感でいっぱいです。皆様に心から感謝いたします。

毎回そうですが、ロビーコンサートのソロも本編の定期も命がけで演奏しました。
原典版で演奏しました。つまり微分音も活かしました。約10年前に日コン3次で演奏した時には全てossiaで弾いていたのが今は悔やまれます。今回はリベンジです。原典版で弾こうとすると解釈が全く変わるし、今では感性や技術の変化(向上だと思いたい)と蓄積によって当時とは全く違う演奏になりました。

ホリガー氏はロビーコンサートを聴いてくださったらしく、終演後嬉しい言葉をたくさん頂きました。原典版であることも気づいていると仰っていました。素直に嬉しい...。3日間の定期リハーサルでたくさんのことを教えてくださったホリガー氏に心から感謝しています。

定期後半ではバルトークの弦楽器と打楽器とチェレスタのための音楽を演奏しました。2nd Vn.(group1)のトップサイドで責任大きく、今回の定期はやり甲斐のある挑戦的な内容でした。首席である隣の桐原くんは相変わらずアンサンブルが上手だしお茶目でとても楽しい時間を過ごさせて頂きました。

バルトークの世界

2023.10.01 (Sun.) 22h52

バルトークの世界をのぞく時、バルトークの世界もまたこちらをのぞいているのだ…なんて。

バルトークの作品にはもちろん学生時代からずっと取り組んできたし、好きだったが、いま、ひたすらアナリーゼしているとだんだんと気が変になりそうになる。開けてはならない箱を開けたような気分だ。

僕は以前、ある夢を2回見たことがある。
真夜中に、極めて巨大で真っ赤な満月と、形も実体もない怪物が星空を包み込むように浮かんでいる夢だ。
何が襲ってくるわけでも、何をされるわけでもない。そもそも形がない怪物とは何だ?
唯一言えることは、あれ以上恐ろしい夢は見たことないということ。
そしてその時の恐怖感がバルトークを勉強したり練習していると襲ってくるということ。



しかし、飲み込まれることは間違いなく、音楽家の使命ではない。

音楽家としての使命を全うしろ。